こんにちは。男子部二年のアナリスト藤原です。
七大期間中、口内炎という名の爆弾を5つ6つ口に抱え、その傷も癒えないうちに
今年の七大戦のブログを任されて、荷が重すぎて口内炎がまた1つ増えました。
同期の古田くん#7から突然指名された意味をよく考えて、がんばって書こうと思います。
なお、信じられないほど長くなると思うので、覚悟してお読みくださいませ。

今年、2015年の七大戦は波乱に満ちていました。
いったい誰がこうなることを予想できたでしょうか??
アナリストとしてチームの分析を担う自分自身も予測していませんでした。

七大戦期間中も、アナリストって何やるの?という声を各大学の皆様よりいただいたのと、東大バレー部自体もたぶん未だに僕が何やってるのか知らない人のほうが多いので、
身勝手にもこの七大戦を自らの行動とともに振り返りたいと思います。

今回の七大はほとんどギャラリーで次の対戦相手や東大の試合を、コートの上からデータを取り、動画を撮り、東大の試合中はベンチにいる石川コーチに無線でデータや情報などを送っていました。
昨年はデータをとれる先輩に手伝ってもらうことができたのですが、今のチームでデータを取るのは僕一人しかいないので、
一人で臨む七大戦、なるべく正確なデータを、なるべく早く必要な人のところまで届けるために、万全の準備を整え、覚悟をもって臨みました。
おかげで期間中、会場の電源使用不可などの予想外の事態にも見舞われましたが、なんとか対処することができました。

まず一日目 初戦、大阪大学戦
優勝のためには必ず勝っておかなければならない相手、未知の1年生長身サイド田中くん#8 がスタメンということで、本戦前日の新人戦でデータ収集、
動画でスパイクのコース、フォームを事前に頭に叩き込んでもらって試合に臨みました。
しかしながら、昨年七大戦新人賞有津#7と一緒になって、これまで練習してきたはずの、決して低くはないはずの三枚ブロックの上や横をガシガシ抜かれ、
東大は三枚ブロックととフロアディフェンスの連携、という課題を残しフルセットの末敗北しました。

一日目は2試合予定されていて、続くは北海道大学。大阪大学に敗れたとはいえ、
例年1敗チーム同士の直接対決の結果で優勝が決まることも多い七大戦、気持ちの切り替えが重要になります。
北海道大学は我々の阪大戦の前に試合をしていたので、その試合でデータと動画をあらかじめ入手し、どこかVリーグのチームから声がかかってもおかしくないんじゃないかと思…いや、とうぬぼれてるだけの
速さと正確さでデータ処理を終え、阪大戦後のミーティングにできたてホヤホヤのデータを何とか間に合わせましたが、
試合では相手のリベロを中心とするディグの予想以上の粘り強さと、北大のエース宇野さん#10の勝負強さに苦しめられ、こちらの精彩を欠いたミスも重なり、まさかのフルセット二連敗です。

チームは、この最悪の雰囲気のままチームはホテルに戻り、
僕は一日6試合データ入力という未知の領域の疲労と、1日目にして優勝が叶わなくなったという事実でモチベーションがほとんど底をついていましたが、先輩においしいご飯をごちそうしてもらえるという思いだけで、
翌日の東北大学、名古屋大学の動画、データをまとめていました。

この日は、ミーティング何時からならデータ間に合う?と先輩より尋ねていただき
今回の七大期間中、ミーティングの開始時間についてけっこう僕の仕事を考慮していただけるようになって、あぁ、ありがたいなぁ…。
とじんわり来ていたのですが、よく考えると、今まで当たり前のことがなされてなかっただけのようにも思います。
おそらくこの変化は、僕が持ち前の目の細さと、クマのひどさを最大限生かした、こわいかおで先輩たちをビビらせまくったことによるのだろうと分析しています。
それでもまだ試合後の集合では僕を待たずに話が始まってたり、ひどいときには僕が集合の存在さえ気づけないときもありました。
スミマセン。僕がギャラリーの上で一人でパソコンなんてイジってるからダメなんですよね……。

そんな一日目の夜のミーティングは僕の仕事を待っていただいたために夜遅くから始まったのですが、やはり二連敗ということで、これまで感じたことのないほどの空気の重さでした。
ミーティングではフロアディフェンスなどの具体的修正事項の話し合いもそこそこに、チームとして雰囲気が悪くなってしまっている、これまでの練習が甘かった、
優勝と同じくらい価値のあるものを手に入れて帰ろう、みたいな結論になったはずですが、自分は正直あまりはっきりとは覚えていません。
たぶん、こんなチームにアナリストは必要なのかなあ、と半ば絶望していたと思います。
それでもなんとかミーティング後、スタメン、ベンチに東北大学のデータを見てもらい、動画を見てもらい、注意すべき点を確認できたのは、あとあと考えればよかったほうなのです…。

2日目、この日から就活で離脱していた主将伊藤さん#4 も合流、悪い流れを断ち切りたいところでしたが、
東北大学戦、事実上の決勝戦になるかもしれないという下馬評からは想像もできないほど、見るべきところもなくあっさりストレート負けを喫しました。

そして2日目の2試合目、
名古屋大学戦、先の東北大学戦の敗北はいったん忘れて、名古屋大学戦に向けてのミーティング、準備したデータを見てもらい、相手のコンビ、サイドの得意コース、
サーブのねらい目などをしっかり頭に入れてもらおう、と思っていたのですが………
ここで、七大史上最大(僕調べ)の事件が起こりました。

 

なんと、やるはずだったミーティングが、な、なんと、ありませんでした!!!!

そうですよね、ダウンのほうが大事ですよね…連戦ですしね…。僕も初日から頑張ってデータとってたんですけどね!仕方ないですね!!

僕個人的にはここで今年の七大戦は終了したと思いました。

そんな持ち主の心を知ってか知らずか、名古屋戦の試合中には、愛用のLet’s note くんもここまで膝の上で酷使され続けついに限界を迎え、信じられない熱さになってフリーズしてしまうという未曽有のハプニングにも見舞われ、ほとんど何もさせてもらえないまま名古屋戦はストレート負けで終わっていました。

 

その日の夜のミーティング後、なおもご機嫌ナナメなパソコンを、後2試合頑張ろうね、もうちょっとだからね、と必死でなだめながら、次の日の朝にすることになった九州大学戦のミーティングに向け準備していました。
すると、なんだか隣の部屋から異様なほどの闇のオーラを感じ、恐る恐るドアをノックしてみると…

落ちるところまで落ちてしまったチームのムード、雰囲気を変えるため、少しでもチームをいい方向へ変えるため、応援を考え直す、ということになったベンチ外の1,2年生が数人集まっていました。
当たり前ですが、試合に出られるメンバーは限られています。試合に出られないメンバーは七大戦中何をするかというと、応援、審判、ボール拾いですね。(一年生は洗濯も。)
今試合に出ている人もほとんどはこの立場を経験しているはずです。ただ、なんとなくここに書いておかなければいけないような気がしたので、改めてこのことを書いておきます。
決して誰へのメッセージでも、ましてやあてつけでも何でもありません。

やはり各自それぞれ思いつめているようで、いろいろな思いをひとまず飲み込んで与えられた仕事をこなそうとしているようでした。

 

その後の2試合は、応援だけでなく、チームのスタイルも大きく変え、新しいパターン、戦術を試してみようということになり、サーブレシーブの布陣とトス回しを大きく変えて挑みました。

3日目、九州大学戦。
サーブレシーブに重点を置き、結果的に相手のマークの甘くなった三上#1がようやく彼らしい働きを見せ、フルセットにこそなりましたが、勝利しました。
試合後、三上とは対照的に、満足なプレーができず腐っている様子の、甘っちょろエース志望加納#3に、先輩方がだれも厳しい言葉をかけようとしなかったので、
キチンと僕のほうから厳しすぎるくらいの言葉をかけておきました(笑)別に八つ当たりとかそういうわけではないので許せ加納。(笑)

4日目、京都大学戦。
相手はつい先月の双青戦の借りを返すという強い意気込みがありましたが、ライバル対決でこちらも絶対負けるわけにはいきません。
この日はこれまで通信をしていたコーチの石川さんが東京に戻らなくてはいけなくなったため、僕はベンチでパソコンを手に、プレーヤーに直接声をかけていました。
これまではあまり先輩、プレーヤーに対して大きな口を叩くことは(できたのですが)まだまだ自分の仕事に手いっぱいなのと、己の立場をわきまえるべきかと思い、あまり気が乗らなかったのですが、
ここまでくればそんな甘えたことを言ってもなにも良くなりはしないと思うと、ふっと気が軽くなって、言いたいことが言えるようになりました。そんな僕のはたらきに…はよらないと思いますが、
東大も七大戦いちの集中力を発揮し、1セット目こそとられはしたものの、これまたフルセットですが勝利することができました。

 

2015年、七大戦本戦の結果は、当初目標として掲げていた優勝にはほど遠く、おそらくチームの誰ひとり、大会開会前は予想だにしなかったであろう、七大学中6位という不甲斐ないものでした。
今回の七大戦の大きな敗因の一つとして挙げられるのが、チームのほとんど全員が、自分がやっていること、したこと、できたこと、できなかったことにとらわれすぎていた点にあると思います。(もちろん自分もそうでした。だからこんな自分のことばっかりのひどいブログを書いて、現状を皮肉ることしか今はできません。)
チームが勝つかどうかよりも自分のプレーが、自分の振る舞いが、自分の態度がどうか、もっと言えばそれが他人からどう見られるかを気にしすぎる人が多いような気がします。
もちろん七大戦だからというのもあったでしょうが、みんながみんな普段からそうだからこそ、ひとたび他人のほうをを見ればすぐ不満や文句ばかり出るんだろうなと思いました。
2年生という微妙な立場でアナリストというスタッフ的な立ち回りをやっていると、監督、コーチ、主将、副将から、洗濯と審判をしに仙台まで来た一年生まで、ほぼすべての人の口からほぼノーフィルターで、直接思っていることを聞ける(と感じている)のですが、いろんな立場の人がいろんなことを考え、誰一人として現状に納得していない様子です。
もちろん、誰もが不満なくチームに関われる夢のような状態を思い描いて、ないものねだりをしているわけではなく、少なくともこのチームのために何かしようと思って集まった、
たかが30人弱の人間の集団であれば実現できるはずのことが、ほとんど実現していないような、そんな状況に陥っている気がします。

結果として、今回の七大戦でこのチームは何か価値あるものを、今後の希望となりえるものを、得られたとは言えないと思います。ただ、僕は幸いなことに、データを、動画を、見返して、価値あるものを見つける作業が、オフ中にもできます。

ここでまた、ほんとに最後の最後まで調子に乗らせてもらいますが、今回の七大戦、ビデオも満足にとれないチームも多い中、東大は全6試合と、それに加え他大学の試合も撮れる分は撮っています。
データバレーを使えるアナリストがいるのも今のところ東京大学だけです。(個人的にはもっと増えてほしいですが)
もっと自分がこのチームにいる意味をよく考えて、秋リーグに向けた準備を今から納得いくまでしたいと思います。

 

ここまで勢いだけで書いてしまったので、不快に感じさせてしまった方もいるかもしれません。公式サイトに載るブログにふさわしい内容なのかさっぱりわかりませんし、正直物議を醸してしまいそうなにおいがプンプンします。
いつまで読める状態で残っているかわかりませんが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

2年 藤原