こんにちは。先日引退しました4年のなつです。引退ブログということで、ちなみから順番が回ってくるのももう最後なので少し書こうと思います。彼女は今年度副将という立場で、みんなが言いづらいけれども必要なことを指摘するいわゆる厳しい先輩を率先してやってくれました。でも怖がられるどころか後輩には可愛がられて(?)いて、同期にとっては色々な感情を共有しやすく、思わず絡みたくなる存在で、とてもありがたかったです。(なで肩だけど)私自身の近況としてはちなみ同様卒論に追われる毎日ですが、ほぼ執筆が終わっている彼女と違い、私は研究室からおととい電話がかかってきたほどにはピンチな状況を迎えています。

はじめに、この1年間東大バレー部を応援してくださったすべての皆様に感謝申し上げます。たくさんの方の支えがあり無事に引退を迎えることができました。あえて書く事があるとすると、、七大戦の遠征費補助を頂けることがわかった時の集合は本当に盛り上がっていました。(笑)来年以降は私たちも色々な面で現役を支援できるよう努めたいと思ったものでした。

物理的な援助はもちろんですが、それ以上にたくさんの方々が私たちのために時間を割いて練習や試合に来てくださることが本当に嬉しく、また励みになっていました。部長、コーチを含むすべてのOBOGの皆様、本当にありがとうございました。

皆様のご支援もあり、また人数も多く大変恵まれた環境で活動させていただいた私たち4年生ですが、これといった結果を残すことはできませんでした。昇格できなかった、ということはチームとして何かが圧倒的に足りていなかったということです。

毎年大きな大会後や代替わりの時期には、結果は残せなかったけれどいいチームだったね、またがんばろう、と言っていただくのが常でした。他の同期は1年生のころの七大戦で優勝を経験していますが、私がバレー部にいた2年半は実力はあると言われながらも目立った結果を残すことはありませんでした。それどころか昇格が惜しかった、優勝まであと一歩、ということさえなかったように思います。

思えば、チームのあり方に違和感を感じることがたびたびありました。自分なりにぼんやり考えることはあったものの、2.3年生の頃はあまり意見を口にすることもありませんでした。実力も自信もなかったからですが、多分試合の結果がどうでもよく思われる瞬間があったからだと思います。チームのことに一生懸命になれない自分が悪いと分かりつつも、そう感じても仕方がない状況にも疑問がありました。上級生になったら、試合に出ていないメンバーでも自然と力になりたいと思えるようなチーム作りをしたいし、それができると思っていました。ところが、4年生になってからはチームのことを考えるよりも自分の気持ちを保つことでいっぱいいっぱいでした。チームが上手く回っていないことを分かっていながらも、それと真剣に向き合い、改善していこうと思えるほど余裕がありませんでした。

引退した今になって振り返ってみると、いつも同じことが心に引っかかっていたように思います。自分が試合に出たい、自分が打ちたい、自分が決めたい、自分がとりたい、自分が活躍したい……という利己心が他人から見える時、居心地の悪さを感じました。スタメンでもベンチでも、チームが勝つことやチームメイトの気持ちよりも自分の感情を優先していると感じさせるような選手がいれば、いくら技術があっても結果が出なくて当然だったと思います。この2年半の間、だいたいそんな状況でした。そして、そんなチームのためのサポートはもう嫌だ、と思ってしまう自分自身も同様に自分勝手でした。

どうすればもっと勝ちを引き寄せられるチームになれたのか、ということは今でもわかりません。スポーツ選手としては闘争心がある方が成長するだろうし、利他的すぎるのも良くないと思います。けれど、それだけでいいなら個人スポーツをすればいい話で、この代で結果を残せなかった原因の一つはそこにあるとどうしても思ってしまいます。幸い後輩たちは技術もあり、みんな素直でバレーにまっすぐなので、今までのバレー部に少なからずあった自分本位な雰囲気を払拭して、昇格も優勝も叶えてくれるのではないかと期待しています。

そしてもう一つ、部活を通して感じたことを書かせてください。同期のブログを読んで改めて、試合に出ていてもいなくても、バレーをすることが苦しいと感じるときは誰にでも必ず、何度も来るのだと思いました。そしてそういう時、何か一つでも信念を持ってやっていることがあれば、それが辛い時の自分を救ってくれるということです。自分自身、今年の9月はゲーム練をただただ見ている毎日の繰り返しで引退までの1ヶ月がすごく長く感じられ、毎日のように明日には部活をやめよう、でも今日の練習は行こう、という繰り返しでした。それでも、コーチや同期の配慮もあり最後のリーグでは何度かチャンスをいただきました。大事な場面で自分を信じて使ってもらえたことで、今まで続けてきたことが無駄ではなかったと思うことができました。同期11人が1人も欠けずにここまでくることができたのは、立場が違う中でみんなが大事な役割を持っていて、部活を辞めそうになった時に引き留めてくれる何かがそれぞれにあったからだと思います。

ラストブログも長々と書いてしまいすみません…。最後に、重ねてになりますがお世話になった方々にお礼を述べさせていただきます。

部長の松永さん。部員の人数が多いにもかかわらず、私たち一人ひとりのことをとても気にかけてくださいました。優しい言葉をかけていただく度に、頑張りを見守ってくださる方がいるのだとみんな感じていたと思います。

技術的な指導をしてくださった高梨さん。高梨さんのご指導は私たちにとって毎回が新鮮なもので、練習に来てくださった際には普段より部員の士気が高まっているように感じました。

今年度コーチをしてくださったお二人。健人さんはいつも的確なアドバイスを下さり、あまりに的確すぎて耳が痛いこともしばしばありました。今となっては、もっとトスの技術を健人さんから学んでおけばよかったなと思います。川田さん。個人的なことでは、川田さんや先輩から言われるままにポジションを変え、初めは乗り気ではありませんでしたが、途中からはセッターをしている自分がとてもしっくりきていました。4年生はみんな、川田さんにいろいろな面で助けられ本当にお世話になっていたのですが、今は素直に感謝することができず本当に残念です…。

女バレの先輩方。代学年を経験したことで先輩の偉大さを改めて感じました。引退してからも女バレを気にかけて下さり、本当にたくさん助けていただきました。

今までついてきてくれた後輩。気配りができて個性豊かで、私たちにはもったいないほどできた後輩たちでした。後輩だけど友達のようで、とても居心地が良い女バレを作ってくれました。

皆さまのおかげでここまで来ることができました。本当にありがとうございました。

そして、一番感謝しているのは同期です。かけがえがない、とはよく言いますが、私にとっては本当にかけがえのない存在です。2年生の6月に女バレに入部して、みんなに会って大学生活が大きく変わりました。現役のころも引退後も、頻繁に全員集まるかと言われるとそうではないのですが笑、仲が良いということ以上に同期はそれぞれ良いところがたくさんあって、暖かかい存在でした。しょう、ちなみ、まみが繋いだボールをトスにして、それをかいちゃん、かつ、せい、ふう、りこが決めてくれる瞬間が部活をしている中で一番嬉しかったです。あいちゃんは、なつが同じセッターでよかった、と言ってくれたけど、私は正直あいちゃんと一緒で苦しむこともたくさんありました。笑 でも辛いとき1番頼りにしていたのもあいちゃんでした。あとトス練の球出し厳しかった。そしてみずえ。みずえはお姉ちゃんみたいな安心感と妹のようなゆるさがどちらもあって、ちょっとしんどいな、大変だな、という時に話しかけたくなるような部員にとってのオアシスでした。自分がマネージャーを続けられなかったからこそ、最後までやり遂げたこと、本当に尊敬してます!引退した時にはもう当分いいかな、と思ったバレーボールも、11人でまた集まってできたら楽しいだろうなと思うくらいです。みんな今まで本当にありがとう!

これからもOGとして東大女バレを応援しています📣