こんにちは男子バレー部2年の春名です。

今回はリーグ戦3日目の試合報告をさせていただきます。結果としましては2-3で敗北してしまいましたが、次につながるいい試合ができたのではないかと勝手ながら手応えを感じております。試合の内容は是非BBSの方もご覧ください。

この後は長くなってしまった上に、バレーボールと直接関係ない部分が多いので面白くなかったら読み飛ばしてください。

 

 

さて、この試合で僕が感じた手応えについてですが、大きくわけて二つあり、それはサーブとブロックです。

サーブで攻めることができた場面が多くみられ、ブロックも良いワンタッチをとるorコースを塞いでディガーに拾わせる流れが作れていたように感じました。

ここで言いたいことは、この手応えの多くは相手チームの分析によるものが大きいと思う、ということです。事前ミーティングでの分析通りのことが多く、次の相手の攻撃はこれが多い、や、どこを狙えばサーブカットが乱れる、などなど、分かって試合に臨むことでコートに立つ人は安心感をもって次のプレーにすすめたのではないのかなと思います。あらためてデータの偉大さを痛感しました。

話がそれます。コンピューターが登場し、近年話題のビッグデータを扱うことが身近になり、統計的な分析の確度を飛躍的に上昇させました。スポーツにおける統計の利用もアメリカでは積極的に行われており、身近な例で言うと2011年には野球における統計学の利用を題材にした映画”マネーボール”がアカデミー賞にノミネートされています。(興味がある人は映画としても面白いので良かったら是非見てみてください。)また日本においても、”統計学が最強の学問である”が2014年ビジネス書大賞を受賞しベストセラーにもなっていることから、統計の重要性が世間にも認知されてきたことがうかがわれます。

しかし、会場でデータをとっているのは東京大学だけ。(のように見えました。)

この理由は、単に東京大学がアカデミックな場であるから、なのかもしれませんが、そこにその情報に耳を傾ける人がいる、というのも大きいと思います。

ネタバレ含みます。映画”マネーボール”の中で、GMのビーンは、選手を統計的に評価しようとします。はじめはチームの選手や監督はビーンの意見に耳を傾けません。しかし、ビーンの通りにすると勝てることが多くなり、次第に話を聞くようになります。何が言いたいのか。

いくらデータをとって分析をしても、その話を聞かない人の前でその分析は無力です。しかしこのチームはみんながその大切さをわかっている。

ぐだぐだと書きましたが、この試合で感じたのはデータをとることの重要性はもちろん、みんながそれを信じてやることの重要性です。個人の経験や勘は時に力を持ちますが、一試合勝つために少なくとも75点取らないといけないバレーボールにおいて勘で取れる点数などたかが1,2点でしょうし、勘に頼ったために落とした点数だってあるでしょう。今回は惜しくも負けてしまいましたが、分析による成果は試合の最中から感じられました。分析に基づいたことをみんなでやるという点でまとまりのある良いチームに一歩近づけたように思います。

 

東大男子バレー部はまだまだ強くなります。

これからも応援よろしくお願いします。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

#17 春名