お久しぶりです。元主将の伊藤です。
引退してから2週間以上経ちましたが、同期と遊びに行ったり、一人でジムに行ったり、OBさんに飲みに連れて行ってもらったり、ついに本業の学業に打ち込んだりと、非常に充実した毎日を過ごしています。
(そしてバレーをやめて膝腰股関節の痛みが弱くなったのが幸いです!)

 

さて、僕の引退ブログが男子部4年では最後になるわけですが(間を空けてしまってすみません)、今まで書かれてきたブログを見るとやはり全員個性的で面白いですね。
ちょいちょい自慢を入れてくるT君、持ち前の図太さを垣間見せるS君、ロジカルな構成で評論文かと思わせてくるK君、ロマンチストな(?)I君、何も深く考えてこなかったので特に書くことがないM君。

 

僕はこれまで伝えきれなかった様々な人への感謝の気持ちと、後輩に少しでもためになる何かを書けたらいいなと思います。

 

 

スタッフの皆さん、宇垣さん、森下さんにはとくにお世話になりました。
一緒に本気で部活のこと、勝つために何をすべきかを常に考えてくださいました。
時には励まされ、時には叱られましたが、一人間として成長の機会を与えてくださったことを感謝しています。
逆の立場に立って考えると、仕事がある中で学生のためにこのように無償で多大なる時間を割くということがいかに大変なことかがわかります。
お世話になった分を直接恩返しはできるかはわかりませんが、その分を何らかの形で次の世代に繋げていけたらと思います。

 

 

コーチとして来てくださっていた石川さん、栗原さんからはバレーボールを通して色々なことを学ばせていただきました。
栗原さんには1年生の時から指導をして頂きましたし、僕の代では石川さんにはチームの戦略を考えてくださったことに加え、堺ブレイザーズ合宿という貴重な経験をさせていただきました。お仕事がお忙しい中、合間を縫って練習に来てくださってありがとうございました。

 

 

先輩方にはいつも迷惑ばかりかけてしまいました。
1年生のころから慢性的な怪我をしがちで、田内さん、栗岡さんは特に困らせてしまったと思います。なかなかチームに貢献することはできませんでしたが、先輩方と一緒にコートにいた時間は純粋にとても楽しかったです。
最上級生になって初めて先輩方の存在の大きさに気づきました。

 

 

OBOGの方々には有形無形の支援をしていただきました。
ありがとうございました。
個人的に就職活動でOB訪問させて頂いたときはいつも快く引き受けてくださいました。
今度からは一OBとして現役を支えたいと思います。

 

 

同期のみんなにも感謝しています。
最後の一年は陰ながらたくさんの仕事をしてくれていました。

 

鈴木君は1年生のころから一緒に試合に出ていて、いつも僕と同じような視点でバレーのこと、バレー部のことを考えていたので、副将として心強かったです。練習後にはいつもテーピングのゴミを捨ててくれてありがとう。そして試合の日のSodyjoyはいつも僕の小腹を満たしてくれました。

井手君はなんだかんだ言ってチームのエースだったと思います。エースが大事な時期にNYに行くという流れを作り出したのはどうかと思いますが、面倒見のいい「後輩世話係」として期待していた副キャプテンの役割を果たしたくれました。これは僕にはできない役柄だったので、彼の存在は非常に大きかったです。

竹田君は主務として、雑用を含め部の仕事全般を快く(?)引き受けてくれました。彼の母親譲りの仕事の速さ(とキレやすさ)は時に様々なトラブルを起こしていた模様ですが、同期として必要不可欠な存在でした。

熊越君には、家で料理をつくってもらったり、大阪の実家でもてなしてもらったり、僕が「ホームレス」だった時に泊めてもらったり、松葉杖の歩き方を教えてくれたりと個人的にたくさんお世話になりました。(これもうほとんどバレーと関係ないですね笑)
もちろんバレーでも最後はスーパーサブとしてチームにとって欠かせない存在でしたし、部活の運営面では他の人が気づかない細かいことにもよく気付いて部のために行動してくれました。
彼は良い夫、良い父になると僕は確信しています。

宮原君は東大バレー部のゴシップ担当でした。(果たしてその役回りは必要なのでしょうか。)特にお世話になった覚えはないのですが、同じ経済学部から同じバレー部、そして同じ会社に就職と今後もどうやら彼との縁は切れそうにありません。
今まで通り仲良くやっていきたいと思います。

 

 
後輩たちは不満もたくさんあったでしょうが、よくついてきてくれたと思います。
ありがとう。後輩たちがいなければここまで来ることもできませんでした。
ただ、後輩が自分たちよりも優秀だと思っているからこそ、そして2部昇格という目標があるからこそ言いたいのは、「もっとできるのではないか」ということです。
大学の部活の構造上、最上級生が代持ちとしてチームを引っ張っていくのは宿命だと思いますが、それはチームにとって強みでもあり、同時に弱みにもなります。
例えばプロのチームを見たときに年齢が下だからといって遠慮している選手はいるでしょうか。プロと比べてもしょうがないと思うかもしれませんが、学年に関わらず、純粋に勝利のために自分は何ができるかという姿勢が今の東大バレー部には足りていないと思います。
たとえコートに立つことができなくても、チームに貢献する方法はいくらでもあります。
これはあくまで僕の考え方ですが、勝つためにやらないのであれば部活である意味はありません。サークルに行けばいいです。
勝利という目標に本気で打ち込むからこそ勝った時に嬉しいのであり、負けたときは悔しいのだと思います。それを学年を超えて共有できるようになったときに初めて、本当に強い組織になるのではないでしょうか。
僕は最後のリーグ戦で負けたときに、負けたこと自体もそうですが、そのことよりも多くの選手があまり悔しそうじゃなかったことの方が悔しかったです。
それもこれも自分の主将としての力量不足が原因だと思いますが、今はもう外の人間なので、今後のチームのためにあえて言っておきました。
新しい代でより良いチームになってくれることを期待しています。

 

 

主将を務めた最後の1年間は精神的にも肉体的にもきついこと、辛いこと、ストレスのたまることが楽しいことの何十倍もあって、はっきり言って部活が全然楽しくはありませんでしたが、最後までやりきることができてほっとしています。

そして何より、バレーボールを通じてたくさんの素晴らしい出会いがあり、多くのことを学ぶことができました。

これからはOBとして東大バレー部の活躍を見守っていきたいと思います。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

#4 伊藤 俊介